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2016年9月18日日曜日

2000AD 2016年夏期 [Prog 1978-1992] 前編

なんとかたどり着きました、Prog 2000直前!今回も結構書くこと多そうだが、何とか頑張って行こう。それではまず、2016年夏期のラインナップです。

 Judge Dredd [Prog 1978-1990]
 Brink [Prog 1978-1992]
 Slaine [Prog 1979-1988]
 Grey Area [Prog 1982-1987]
 Black Shuck [Prog 1983-1992]

という感じで、前の春期の『Aquila』と少し読み切り作品などが続いてたのが終わったところから2本始まり、また春期の2本が終わったところから2本始まり、『Grey Area』と『Slaine』が終わったところからは次のが始まっていたりと今年はそもそも春期と夏期が上手く分けられない感じなのですが、やっぱりこの方が分かりやすいだろうということでこの形にしました。ちなみに常に掲載されているので今までは省略していたDreddですが、今回は期間中と上手く一致していなくてわかりにくいかと思い、今回解説する分のProg番号を入れておきました。
そして、今回のトップ画像は文句なしにDan Abnett/I. N. J. CulbardのコンビによるSF新シリーズ『Brink』であります!


Judge Dredd
 1. The Lion's Den : Michael Carroll/P. J. Holden (Part1-8)
 2. Reclamation : Michael Carroll/Colin MacNeil (Part1-5)

Prog 1986のカバーでポスターとしても販売されているこちらの画像は2013年のコンテストの優勝者であるTom Fosterという人によるものです。まだ作品はあまり出ていないのだけど、この実力を見れば今後かなり活躍の期待されるアーティストであることは確実。ちゃんと名前を憶えておかなければ。
そして、今回は春期から続くMicheal Carrollによる大作3部作が完結いたします。…のですが、実はこの作品一部が『Judge Dredd Megazine』に続くという形になっていて、そちらの方は読んでいません。この際そちらも読もうかとちょっと考えたのだけど、何とかやっと2000号前に追いついたところだし…、というところでそちらの方についてはすみません。ちなみに前回春期のThe Grindstone Cowboysの続きがMeg 371からDust To DustというシリーズでMeg 373まで続き、Meg 374のFrom The Ashesが全体の後日譚となっているようです。Dust To Dustは前回のThe Grindstone Cowboysの襲撃事件の真相などが書かれているようですが、一応2000ADの方のストーリーでもそちらについては説明されていますので。『Judge Dredd Megazine』についてはあまり説明してなかったのだけど、月刊誌で確か60ページぐらいで(ちょっと正確なところが分からないのですが)、内容は半分がDreddを含む新作で、残りが過去作品の再掲載となっています。過去のものと言ってもそれほど多くが単行本化されていない2000ADでは結構貴重なものだったりするので、何とか早く読めるようにしたいと思うのですが。あー、今月とか過去の『Sinister Dexter』とか載ってるし。あっ、Megazineはおなじみの私のスペル間違いじゃないっすよ!
それでは前回の続きなのですが、その前にまたしても間違いがありましたので訂正を。前回Cursed Earthへの調査にJoyceが同行したと書いてしまったのですが、実は同行したのはこちらもよく登場し、ドレッドの信頼も高いRicoでした。こちらについてはなるべく早く訂正いたします。間違い続きですみません。(9月18日、訂正しました。)
あと、今回の話についてはやっぱり全部書かないと後々わからないことも出てくると思いますので、結末まで書いてしまいますのでご注意を。

1. ドレッドの死亡が伝えられ、窮状に打つ手を亡くしたチーフ・ジャッジHersheyは、Brit-Cityとの関係悪化を防ぐためJoyceの引き渡しを了承する。裁判出廷の後は罪には問われないであろうとの見込みでBrit-Cityに送られたJoyceだったが、到着後、移送中の護送車が襲撃され、Brit-Cityからの独立を求めるEmerald Iselのシンパを名乗る集団に連れ去られる。しかし、ただちに彼らのアジトから脱出したJoyceはBrit-Cityのジャッジの捜索を逃れながら逃亡する。
一方Mega-City Oneではその窮状に援助を申し入れてきたTexas Cityのチーフ・ジャッジOswinがJustice Departmentを訪れていた。同じく女性であるOswinの友好的な申し入れに感謝し援助を受けいるれHershey。Oswinが同行した多数のTexas Cityのジャッジは、Mega-City Oneのジャッジの補助としてCityに展開し始めるが、次第にCityのジャッジを上回る市民への強硬な行動が懸念されるようになる。
そしてまた一方のBrit City。ドレッドは生きていた。Cursed Earthでの爆発の直前、かつてSov Unionが開発したテレポート装置により密かに運び出され、Brit-Cityの施設に重傷のまま監禁されていた。ドレッドを誘拐したのは、実はEmerald Iselのシンパを名乗りJoyceの誘拐を謀ったのと同じ、Brit-Cityのジャッジ内の一部勢力で、Emerald Isel制圧のためドレッドを利用しようとしていた。彼らの計画は、Emerald Iselシンパのアジトでドレッドの死体を発見させ、彼らによりMega-City Oneのジャッジであるドレッドが殺害されたと見せかけ国際問題に拡大しEmerald Isel制圧への動きを容易にするというもの。そのために一旦はドレッドの傷を治療させながら監禁を続けていたのであった。Joyce逃走のため事態が混沌とし、誘拐犯たちは計画を早めまだ昏睡状態にあるドレッドの殺害を図るが、その時すでに回復し様子をうかがっていたドレッドが行動に出る。
一方、逃走中のJoyceはかつての知り合いである刑事Armitageの許を訪れ救援を頼む。Brit-Cityのジャッジ内に不穏な動きがあることに気付いていたArmitageは同地のジャッジに変装したJoyceとともに目星をつけていた施設へと向かう。その施設こそがドレッドが囚われていたところで、Joyceはドレッドを救い出し、Armitageが用意したシャトルで密かにMega-City Oneへと飛ぶ。

2. Mega-City Oneへと帰還したドレッドとJoyceだったが、Cityの状況から一旦は姿を隠し、信頼できるRicoの許に潜伏する。その後のCursed EarthでのRicoの捜査で、襲撃犯の背後にはTexas CityのJustice Departmentが関与していたことが発覚していた。これらの事件はTexas CityとBrit-Cityの一部が結託した大掛かりな陰謀だったのである。そして遂にJustice DepartmentでTexasが本性を現し動き出す。チーフ・ジャッジHersheyをはじめとする幹部はTexas Cityのジャッジに拘束され、OswinはMega-City oneに向けてミサイルが発射準備にあり、自分の生命にもしものことがあれば直ちに発射されることを告げる。この緊急事態を知り、ドレッドは信頼できるメンバーを集め、Justice Departmentに乗り込む。守るTexasのジャッジ達を突破し、Oswinと捕えられたHersheyへとたどり着くドレッド。そしてOswinの企みを既に知っていたドレッドには策を用意していた。Oswinにターゲットを合わせ、Brit-CityでArmitageが確保したSov Union製のテレポート装置を作動させ、爆弾とともにOswinを、密かに派遣されたJoyceが発見、特定したミサイルのサイロに向けて送り込み両者を同時に破壊したのである。こうしてTexas CityとBrit-Cityの一部勢力による陰謀は退けられたが、Mega-City Oneの苦境は続く…。

ずいぶん長くなってしまったのですが、ちゃんとわかるように書けたのだろうか…。1. The Lion's Denは特に話も複雑だったりするもので。また間違いがないといいのだけど…。今回登場したTexas Cityは前回に書いたJudge Dredd初期の「Cursed Earth」のときは田舎だったのですが、その後色々あって発展したようです。かつてSov Unionと関係があったことが少し語られるのですが、ちょっとまだそこまで過去のJudge Dreddを読めていないので、今のところは不明です。
作画については、1のP. J. Holdenは2000ADでは2001年頃から活躍していて、結構中堅ベテランぐらいのポジションなのかな。アメリカではガース・エニスの『Battlefields』とかも描いています。アクの強い濃い感じのいい絵なのですが、どうも男性に特化しているようで、チーフ・ジャッジHersheyが女装した武井壮みたいに…。時々じゃなくて常時…。
2では第1部のColin MacNeilが再び担当。本来個性的な絵なのだけど、Dreddをよく描いているので、今ではこの絵に安定感を感じたりもする。この後の夏期後半でもTharg's 3rillersを描いていて、結構仕事の早い人なのかとも思われます。

Brink
 Dan Abnett/I. N. J. Culbard

さて、今回私の一押しの『Brink』の登場です。いやもちろん私だけではなく2000AD誌上でも当然の人気。新シリーズ第1シーズンが2000ADでは異例の長さの全15回で登場となっています。ちょっと前に異色コンビとか書いたのだけど、この二人2000ADでは初の顔合わせとなりますが、アメリカではVertigo『The New Deadwardians』(2012)、Darkhorse『Dark Ages』(2014)、Boom Studios『Wild's End』シリーズ(2014~)と近年結構多くの作品があります。そして、満を持しての2000ADでの初の共作はなんと本格SF刑事アクション!まず、設定等を先に説明すると、21世紀後半、まだ説明はされていないのだが何らかの事態により地球は生存不可能な環境となり、人類は軌道上に都市規模の巨大宇宙ステーションを多数構築し、そこに生存している。物語はそこからさらに時代を経たところで、その都市での生活は定着しているものの、先の見通しの暗さから多くの新興宗教セクトが乱立。そのような動きが暴動などにつながらないよう捜査していくのも警察の重要な任務となっており、この物語の主人公達もそういった動きを追ううちに重大な事件に巻き込まれて行くことになります。

都市衛星Odetteの刑事BrinkmannとBridgetは、麻薬捜査の過程で正体不明の巨大なセクトの存在と思われる断片的な情報をつかみ、調査のため別の都市衛星Ludmillaへ向かう。到着後、捜査を始めた2人は、途上の船内で出会った自然食を勧める女性がさほど脅威のないセクトに属していることを発見する。Bridgetは女性の勧める自然食を試し始める。一方、Brinkmannは地元警察に紹介された潜入捜査官と出会い、その情報から2人は都市の空気清浄作業施設へと向かうのだが…。

と、かなり中途半端なところなのですが、今回はここまで。かなり良くできたスリリングなSF刑事ストーリーだったりするのであまりネタばらしも良くないかと。次回登場の際は、かなり長くなるけど今回のストーリーはちゃんと書きますので。このかなり奇抜な設定を使った優れたSF作品であることは保証いたします。いやこれは先が楽しみ。アメリカでも活躍中ながら、2000ADでも『Kingdom』、『Sinister Dexter』、『Grey Area』と多くの人気シリーズを持つDan Abnettですが、この作品もその一つに加わることは間違いなし。なんだかネタばらしを避けて曖昧なまま絶賛しているのも何なのだが、これ本当に面白いです。ちなみにタイトルのBrinkは、この都市衛星での人類の生存について作品内で言われている状況で(瀬戸際)、登場する刑事Brinkmannも通称Brinkと呼ばれています。
Dan Abnettが大変優れたライターであることは散々書いてきたわけですが、この作品の大きな魅力の一つはやっぱりI. N. J. Culbardの作画でしょう。実はこの人についても散々書いているけど、本当のところは私にもこの画の良さをうまく説明できていない。パッと見るとそれほど上手い画に見えないのだけど、作品として読んでいるうちにその世界に引き込まれて行く。構図だカラーリングだと部分的な分析とかを越えたものがあり、とにかく優れた画だとしか言いようがないのです。珍妙な髪形で眉毛がつながって口がひん曲がったかっこいいヒロインなんてこの人しか描けないよ。

Slaine : The Brutania Chronicle : Book THree Psychopomp
 Pat Mills/Simon Davis

2015年春期に掲載された「Book Two Primordial」に続くThe Brutania Chronicleの第3章です。前回の時に、『Slaine』についても1から読み始めると書いたのですが、今のところはまだあまり進んでいないのだけど、前回登場したSlaineの”歪み”能力についてはそもそも開始当初からの設定であったことが分かりました。この”歪み”能力については第3話で特別な戦士だけが使える大地の神の力を使った能力として語られます。Simon Davisによる”歪み”はちょっとジョルジョ・デ・キリコの画のような感じでシュールで恐ろしい。前回「Book Two Primordial」の最後ではLord Wierdの配下であったかつての親友Gortiが”歪み”能力を得てSlaineの前に立ちふさがるというところでした。今回はその続きです。

”歪み”能力を得て襲い掛かるGortiにSlaineも”歪み”を発動し、両者の死闘が繰り広げられる。しかし、その戦いの中でGortiはSlaineとの友情を選び、Lord Wierdに叛旗を翻す。だが、「神」の一人であるLord Wierdは大地の神の力を遮断し、彼らの”歪み”を使用不能にし、Slaine、Gortiは危機に陥る。だが、Lord Wierdの増大しすぎた力は、更にその上位者である「執行者」Archonの怒りを買い、Lord Wierdに降りかかる。その気に乗じ、脱出するSlaineとGorti。だがSlaineには一旦は助け出したが再び別れ別れになったSineadを救い出さなければならないという目的があり、そのためにはLord Wierdが呼び出した異形の軍団に囲まれた塔に戻らなければならない。多数との戦いの前にSlaineが手にしたのは弓だった。実は彼は弓の達人であった母から鍛えられた腕前を持っていたのだが、今は亡き母の思い出を封印するためこれまで弓を使うことはなかったのだった。Gortiとの友情を取り戻し、彼を兄弟と呼ぶSlaineだったが、やはりその宗教とは戦えないとし、SlaineはGortiとそこで別れ、弓を手にひとり戦いに臨む。一方、塔のSineadはその地下に閉じ込められていたすべての人類の母である猿人Zanaの解放を図る。Sinead、Zanaを逃がすため次々と異形の軍団を打ち倒すSlaine。しかし、その母の思い出を突いたLord Wierdの精神攻撃にSlaineは力尽きる。だが、その時、SineadのZanaが逃げ切ったという叫びにSlaineは再び立ち上がる。そして、遂にArchonの山が開き、石の軍団が動き始める!

そして、物語は来年掲載予定のThe Brutania Chronicle最終章へ続く!まあ、相変わらず少し難しい話の上、私の『Slaine』知識がまだまだなのできちんとわかるように説明できたか不安なのですが…。ちなみにサブタイトルの「Psychopomp」はLord Wierdの本名らしい。ちょっと今期はご覧のようにやたらと「しかし」と「だが」でつながる感じのシーソーゲームの繰り返しで次の展開につながる地固めの感じもあったのですが、次回最終章の盛り上がりに期待したいというところです。今回もSimon Davisのアートにはただひたすらうっとり。画像の美女がSlaineのお母さんです。

Grey Area :
    End Game//Big Day//Until Death
    //Last Call//Congruence
    //A Long Way From Home

 Dan Abnett/Mark Harrison

2015年春期夏期と続いていた異次元の惑星に漂流したBulliet達のストーリーが最終章。

遂にGod-Starからの本格的な攻撃が始まる。必死の攻防により第1波は退けられたが、次の大攻勢は持ちこたえられそうにない。そのわずかな時間を使い、BullietとBirdyの結婚式が行われる。その間、Kymnはあるアイデアを思いつき、星の上層部代表に面会する。God-Starはテレパシー的能力により神の概念で攻撃してくる、ならばこの星の種族の強力なテレパシーを集中させることで敵を退けることもできるのではないか?作戦が開始され、Kymnの目論見は当たりGod-Starは後退して行く。だが、それも一時的なもので再び接近するGod-Star。その時、飛来した謎の宇宙船団がGod-Starに襲い掛かり破壊する。宇宙船から降りてきた様々な宇宙種族により構成された集団は、自らを「調和」と名乗る。進歩した宇宙種族によりこの宇宙の安定した発展のため、進化途上の種族をこのような破滅から守るのを任務として結成されたという。そして、この星の守護に貢献したBulliet達も母星へと帰る手助けを受けられることとなる。そして、この星の使節として任命されたGrey Areaの管理者Resting Bitch Faceらとともに宇宙船に乗り込み、Bulliet達は地球への帰還の旅に就く。

かくしてBulliet達の冒険もひとまず決着。ちょっとご都合主義的?まあ、楽しく読めたからいいんじゃないでしょうか。Grey Areaはこのコンビによりまだまだ続く予定とのことです。

Black Shuck : Sin Of The Father
 Leah Moore/John Reppion/Steve Yeowell

2014年夏期に掲載された作品の続編が2年ぶりに登場。…なのですが、またしても間違いが…。前回は設定などが全然わからなくて、バイキングっぽい兜とかかぶってたり北がどうこうという話があったりで、北欧の話と思い込んでいたのですが、これはイギリスの有名な伝承に基く話でした。Black Shuckとは黒犬獣とか黒妖犬などと呼ばれるさまざまな伝承のある不吉な犬の妖精ということらしいです。イギリス人ならBlack Shuckと言えばすぐわかるぐらいのもののようです。今回は結構詳しい説明とかもあったのでなんとなくぐらいだけどやっとわかりました。例えば卑弥呼って出てくれば日本人ならみんなわかるけど、外国人が見たら大陸の方の話と思うかも、みたいな言い訳じゃダメか…。ちょっとあまりにでたらめすぎて修正のしようもないのでそのままにしておきます。私自身の恥ということで、すみません。
一応、前回書いたストーリー自体は間違いはないのですが、時代は紀元1世紀ごろのことです。前回書かなかったBlack Shuckの秘密とはIvarの領土に流れ着く以前に、ある地での妖獣との戦いの中で絶命のピンチに陥った彼は相手の血を飲むことで力を得て生き延びたが、自らも月夜に黒犬獣の姿に変身してしまうようになってしまったというもの。その力によりBlack Shuckはその地の呪いに討ち勝つ。そしてその妻が王Ivarを密かに毒殺し、Black Shuckは彼女を娶りその地の王となるという結末。根本的にBlack Shuckに関する知識がなく、物語の視点からしても謎の男過ぎて主人公と見るべきなのかよくわからないまま読んでいて、今ひとつ乗れなかった印象があります。まあ自分の方の問題なのだけど。そして今回の続編はその後の話。

王となったBlack Shuck。そしてその子を宿した妻の出産が近づいてくる。自らの黒犬獣の呪いが我が子にも受け継がれることを懸念し、Black Shuckは助けを求め妻とともに軍団を率い、海を渡り故郷Dunwichに帰還する。その地の教会に助けを求める一方、MerciaのCoenwulf王の支配下のあるDunwichを再び取り戻せるよう助力することを王Eadwaldに申し出る。時を同じくし、Dunwich周辺で獣人の仕業と見られる住民の死体が発見される。それは黒犬獣と化し理性を失ったBlack Shuckの仕業なのか?

今回も話はきちんと完結しているけど、Black Shuckの黒犬獣の呪いは解けていないので、またの登場もあるかもしれません。ライターのLeah Mooreって調べてみたらあのアラン・ムーアの娘だそうです。John Reppionはダンナ。ガース・エニス『The Boys』が出版中止となったかつてのDC傘下のWildstormからアラン・ムーア原案の『Albion』(2006)をこの夫妻で書いています。現在は絶版中のようですが。Steve Yeowellはグラント・モリソンの『Zenith』を描いた人。この人のせいじゃないのだけど、長髪髭面率が高く読んでいて時々キャラクターが混乱してしまう…。


ということで、何とか9月28日発売のProg 2000までに予定の地点までたどり着くことができました。結構余裕あると思って始めたのに、結局ギリギリじゃん!トホホ…。やたらと間違いばかりで申し訳ないのですが、少し縁遠い英国2000ADの理解にいささかでも役立って、この記念すべき到達点をともに祝ってくれる人が日本でも一人でも増えれば幸いです。とか言うほどのものじゃないか…。さてそのProg 2000ですが、現在のところ、巨匠Pat Millsの代表作の一つ『Nemesis The Warlock』が復活!Gordon Rennieによる『Rogue Trooper』!『Judge Anderson』!Dan Abnett『Sinister Dexter』!そしてピーター・ミリガンの新作!さらには英国コミック・レジェンドのBrian Bolland、Mick McMahonなどの登場も告知されております。2000号については詳しくは再来週発売直後ぐらいの週末ぐらいに!ぐらいぐらいって…ちゃんとやるからっ!
あと、ここから2000号までの2016年夏期後編については、Ian Edginton/D'Israeliによる『Scarlet Traces』、『Outlier』最終章、『Judge Anderson』が6回のミニシリーズ、そして『Jaegir』が2000号からの『Rogue Trooper』にもつながると目される全4回シリーズで、更には『Dredd』にも重大な動きあり!という内容!あと7月に発売された増刊『2000AD Summer Special 2016』の方もやっと読むことができたので、そちらについても。とりあえず2000号終わったらボチボチと…いや、すぐにやるですっ!


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